クリエイティブスタジオDIGRAPH(ディグラフ)は、2025年5月3日(土)より、渋谷区富ヶ谷にあるギャラリーCONTRASTにて展示「CODE TO GRAPHIC」を開催いたします。
本展では、DIGRAPHのグラフィック手法の特徴である「CODE TO GRAPHIC=プログラミング(コード)を使ってグラフィックを作る」をテーマに、多種多様なプログラミングから生まれる美しさや個性を活かしたグラフィック作品群を発表します。作品の描画にはDIGRAPHの代表的手法である、デジタルとフィジカルの境界を探る表現技法「
Plotter Drawing(プロッタードローイング)」を用い、ディスプレイ上のデジタルデータや印刷物には見られない物理的なゆらぎや唯一無二の表情を作品に内包させています。
また新たな試みとして、1960年代に日本のコンピュータアートの黎明期を牽引したコンピュータアートグループ「CTG(Computer Technique Group)」に焦点をあてた作品も展示します。CTGとDIGRAPHは共鳴する部分が多くあり、CTGもまた、コンピュータを使ってアートとデザインの壁を超えた活動をし、作品の描画にはプロッターを用いていました。そして今回、CTGの代表作である“Kennedyシリーズ”をモチーフに、DIGRAPHの切り口で新たな作品を発表します。CTGの活動から半世紀以上たった今、彼らの痕跡を辿ることで、DIGRAPHの活動意義や位置付けを問いかけ、新たな視点の提示を試みます。
プログラミングとグラフィックが交差して広がる、DIGRAPHの創造と挑戦を是非ご覧ください。
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CODE TO GRAPHIC
会期:2025/5/3(土)– 5/11(日)(会期中無休)
開場時間:平日15:00 – 20:00/土・日11:00 – 20:00
入場料:無料
会場:CONTRAST(
https://contrast-tokyo.com/)
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-49-4-1F & B1F(
Google map)
最寄駅:東京メトロ千代田線「代々木公園」駅1番出口より徒歩1分/小田急小田原線「代々木八幡」駅南口より徒歩2分
お問合せ :
hello@digraph.jp−
DIGRAPHについて「コンピュテーショナルプロセス」と「手を動かす試行」の両軸で新しい表現を追求するクリエイティブスタジオ。デザイナー深地宏昌とプログラマー堀川淳一郎により2023年に結成。プログラミングを活用した数理的アプローチと、プロッターや3Dプリンターなどのデジタルファブリケーションを駆使することで、デジタルとフィジカルを融合させた表現の開発とその可能性の提示を目指す。
これまでに「NATURE / CODE / DRAWING」(2022年/東京・2023年/パリ)、「We are Computational Craftsmen」(2023年/東京)などの展示で自主研究を発表。また、陶磁器ブランド「ComPotte」のローンチなど多岐にわたるプロジェクトを展開。コミッションワークでは、ホテルやオフィスの内装アートワーク、ロゴデザイン、キービジュアルなど企業との共創を通してその活動領域を広げている。
web :
https://digraph.jp/−
深地 宏昌 (ふかじ・ひろまさ)デザイナー/グラフィックリサーチャー
1990年大阪府生まれ。プロッター(ベクターデータを変換・出力する機器)を用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現をつくり出す手法「Plotter Drawing」を軸に新しいグラフィック表現の研究を行う。カンヌライオンズ、ザ・ワン・ショー、ニューヨークTDC賞、D&ADアワードなど受賞多数。
堀川 淳一郎 (ほりかわ・じゅんいちろう)プログラマー/アルゴリズミックデザイナー
1984年東京都生まれ。Columbia University GSAPP AAD修了。幾何学や自然の生態をヒントにアルゴリズムを利用した様々な形態の生成・研究を長年行っている。現在Youtube上で定期的にアルゴリズミック・デザインに関するチュートリアルライブ配信や動画を上げている。ザ・ワン・ショー・文化庁メディア芸術祭などで受賞。著書に「Parametric Design with Grasshopper」と「Algorithmic Design with Houdini」がある。